―文献名―
仲山進也. 「今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則」講談社.
―要約―
「グループとチームの違い」
① グループ→個々が役割以上のことはしないまたは出来ない組織
② チーム→個々が役割以上の力を発揮する組織
③ この本では「グループ」が成長して「チーム」になると考えている
「タックマンモデルの紹介」
チーム成長の法則「70 点のグループ」が「赤点」を経て「120 点以上のチーム」に変身する
「優秀なリーダーがいればチームになる必要はないのでは?」
右肩上がりの時代であれば優秀なリーダーがいるグループのまま100 点を目指す方針でも皆ハッピーに仕事ができたが、
変化の激しい時代と言われている現在においては、リーダー1人が変化を捉えてアクションを考えるのでは間に合わないほど、
変化する要素が増えている。だからこそ各自が考えて行動出来る自走型の「チーム」になる必要がある。
■ 第1章フォーミング
● フォーミング体質①自己主張をしない。空気を読んで遠慮する。
● フォーミング体質②対立、衝突によりパフォーマンスが低下した時点で、チーム状態が悪くなってきた。
もとに戻そうという発想・行動をとる
● ストーミングに入ると組織としてパフォーマンスが低下するため企業の多くはフォーミングに戻す選択をすることが多い
● フォーミングを進めるにはコミュニケーション量の増大が鍵
例)自己紹介名鑑の作成、フォーミング飲み会の開催
■ 第2章ストーミング
● 特徴としてはメンバーの本音の意見が場にでて、対立や衝突がおこりイライラやモヤモヤが発生。
その結果生産性が低下するが本音を言うことで「自分ごと化」が進む。
● ストーミングで解散しないために
・ ビジョンが示されている
・ ストーミングの意義を共有:チームとして成長するために必要なプロセス
・ 個人の安全を確保:個人攻撃の場ではなく、皆の意見が場に出揃うことが目的
・ グループ全体の安全を確保:生産性が低下して売り上げ低下しても資金ショートを起こさない地盤確保
・ ストーミングを進み易くする:各自が紙に書くなど
● ストーミングを進めるためにはコミュニケーションの質が大事
■ 第3章ノーミング
● 特徴としては小さな成功体験を繰り返すうちにチームの暗黙のルール(行動規範)が築かれる。
共通言語が生まれ、「私たちのやり方」「ウチのチームは」という表現がメンバーの口からでるようになる
● ノーミングを進めるために、自分たちでつくったルールを徹底化するために明文化し確認と共有を繰り返す
■ 第4 章トランスフォーミング
● 特徴としてはメンバーの協働意志で、上位のビジョンを目指す。他のメンバーへの貢献につながる行動が自動化する。
チームに対する帰属意識が高まり、「ずっとこのチームでやりたい」、「このチームなら何でもできる」という意識になる
● さらなる上位のビジョンを目指すためビジョンや価値観に共鳴できる人を採用する
【開催日】
2015年10月7日(水)