2015年度フェロー研究がスタートしました!
北海道家庭医療学センター フェローシップ4つのコア・コンピテンシーの1つである『臨床研究』における、量的研究の質問紙調査がスタートしました。フェローシップでは、京都大学 福原俊一先生のご協力の下で臨床研究について理論を基礎から学びます。その後に、実際に自分たちが診療を行っている中で感じている疑問から、リサーチクエスチョンの作成、臨床研究の計画・実施までを行います。
今年度は、フェロー2年目の3名(上野暢一、長哲太郎、中島徹)が1月から協議を重ねながら、臨床上の疑問から研究計画書を書き、倫理委員会に承認を受け、ついに11月から調査が開始となりました。研究テーマは「在宅療養における介護者の介護負担感と患者の転倒・転落との関連」です。転倒をきっかけに入院やADL低下のため在宅療養をあきらめざるをえない臨床での残念な体験を元に、家庭医だからこそできる転倒対策の一つとして介護負担感に注目しました。研究成果は日本プライマリ・ケア連合学会の学術大会で発表する予定です。
研究は診療所で働いていても決して特別なことではありません。日常診療から生じた些細な疑問や懸念を解決するための活動として、若手家庭医のうちから経験できることは大きな財産となるでしょう。臨床研究にも興味をお持ちの方は、ぜひ北海道家庭医療学センターのフェローシップで研究への第一歩を踏み出しませんか?
フェローシップの詳細はこちら→http://www.hcfm.jp/fellow.html#fellowtop