フェロー堀先生(上川医療センター) ネパール研修報告
<ネパール研修報告 第1弾>
日本に帰ってきて、約3週間が経過しました。
帰国直後に上川町へ引っ越して、バタバタしてました。いまだに自宅は段ボールが山積み状態です。
遅くなりましたが、ネパールでの研修について、報告したいと思います。
今回は、研修させてもらったチョウジャリ病院(Chaurjahari Hospital)の紹介です。
チョウジャリという人口4000~5000人の町にある唯一の病院で、約2週間過ごしました。
チョウジャリへは、首都のカトマンズから週1回の小さな飛行機で移動し、約1時間で着きました。
チョウジャリ病院には、43人のスタッフと2人の常勤医がおり、40床の入院病棟がありました。
病院内で出来る検査は、X線検査、超音波検査、一般的な血液検査、尿検査、心電図検査のみで、
車で約8時間離れたネパールガンジーという都市にまで行かなければ、
CT、MRI、内視鏡などの検査はできないとのことでした。
ネパールガンジーまでの道のりは舗装はされておらず、ガタガタの山道が続きます。
常勤医のネパール人医師は、卒後2年目で自分よりも若かったのですが、
非常に優秀で、ネパール語、ヒンドゥー語、中国語、英語を話すことができ、
一般的な内科や小児科の診療のみならず、帝王切開の手術も行っていました。
外来は1日50~70人が受診し、入院患者数は約200例/月、出産は約30例/月で、
若い先生たちだけで診療するには非常にハードな環境だと感じました。
また、骨折の患者さんが多く、崖や木からの転落で受傷することが多いようです。
重症な小児の栄養失調や脱水症の患者さんもいて、衝撃的な毎日が続きました。
写真は、チョウジャリ病院、中庭、救急外来、そして木に登る女性です。
病院の中庭には、きれいなブーゲンビリアが満開に咲き誇っていました。
第2弾はいつになるか?第何弾まであるのか?は未定ですが、
少しでもネパールでの経験を共有したいと思っています。よろしくお願いします。