【F1】(その他)「1年間の学び振り返り」(白水)
早くもフェローとなり、1年が経とうとしています。
家庭医療専門医となった後にクリニックの副院長として
プレイヤーとマネジャーの両方の立場で実践と学びを繰り返しながら
家庭医として学びを深められる環境が非常にありがたく感じた1年でした。
*白水の4本柱(家庭医療、研究、教育、経営)の比重
2:1:1:2と家庭医療、経営に比重を置きながら
全ての領域を実践、振り返り学びました。
*各領域での1年間の学びと感想
<家庭医療>
診療面では家庭医としての考え方の基本
そして、それを臨床の中でどう扱うか
レクチャーの中では共同意思決定(SDM:shared decision making)
の中での自分の癖と傾向を気づき、
それをこの1年で意識的に扱うことができるようになってきています。
振り返りとコースポートフォリオの中から学びの実感として得ることができました。
来年はジョハリの窓の盲点の窓、未知の窓を開けて、自分の引き出しを増やす1年にしよう。
<研究>
応用コースの選択が一人という中、臨床の疑問を構造化するために、
RQ(research question)につまづき、
メンタリングでRQを練り直し、少しずつ1歩1歩進んでいます。
iHOPEとHCFMの研究の講師陣を独り占めしながら学んでいます。
臨床を行いながら、研究実践することは、
これからの家庭医として、省察的実践家としては重要ですが、すごく大変ですね・・・
今後もRQの研究論文化を目指して一歩ずつ実践します。
<教育>
地域医療研修の研修医の研修担当での教育計画の実践や
レジデントの振り返りを院長と一緒に実践しました。
これまで自分も色々なカリキュラムを受けてきましたが、
計画するだけでも一苦労、実践するだけでも一苦労
評価をして改善するだけでも一苦労、様々な苦労が
教育者にはあるのだということに気づかされました。
学習者に響く教育を行うためには、熱量を持ちつつ
冷静に状況を見極めながら実践していく必要がありますね。
来年は本輪西FCにはレジデントがいません。
組織として学習する組織づくりをどうしていくかを
メインに実践、学びを深めていきます。
<経営>
クリニックでの副院長、委員会としての業務や
HCFMやフェロー内での事業など様々な運営に関わってきました。
今年は特にvisionの実現をどうするか、
どうやったら組織が前進するのかを考え
仕組みを作り、自立して継続性を持って
歯車が回っていくのかを考えながら実践してきました。
ビジョナリーカンパニーでは進歩の仕組みとして
「時を告げるのではなく、時計を作る」ことが大切とされます。
いざ実際にやってみると、時計を作ったと思ったら、
針が動かず、時を告げなければならなくなったり
時計を作ることに難渋したり、
途中で針を壊されたりと紆余曲折を経ながら
この1年はコツコツと時計を作り続けています。